信号機のある交差点での単車と四輪自動車の出合い頭の事故の過失割合

本事例では、単車と四輪自動車のどちらも赤信号に違反しています。
もっとも、交通事故によって受けるダメージが四輪自動車よりも大きいと考えられる単車の過失割合は、四輪自動車と対等に考えるのではなく、若干有利に考えるべきとされています（単車修正、交通弱者の保護）。
そのため、基本の過失割合は「単車：四輪自動車＝40%：60%」となります。

ただし、上の各質問のような個別の事情によっては、過失割合は変化することがあります。
単車は、危険な体勢での運転、バイク用ナビ等を注視、横を向いて後部同乗者と会話、ヘルメット不着用（頭部外傷の場合）などの場合、過失割合が大きくなります。

上で表示される数値（％）は、各種法律文献を参考にして検討されたものであり、おおよその目安です。示談するときは事前に弁護士にご相談ください。
詳しくは単車と四輪自動車の事故の過失割合の数値（％）の根拠をご覧ください。

単車は黄信号、四輪自動車は赤信号ですので、四輪自動車の方がより危険な交差点進入といえます。
そのため、基本の過失割合は「単車：四輪自動車＝10%：90%」となります。
ただし、単車が、黄信号が表示された時点で交差点の停止位置に近接していたために安全に停止することができなかった場合は、例外的に交差点に入ることが許されており（道路交通法施行令第2条1項）、青信号と同視されるので、事例No533をご覧ください。

上の各質問のような個別の事情によっては、過失割合は変化することがあります。

上で表示される数値（％）は、各種法律文献を参考にして検討されたものであり、おおよその目安です。示談するときは事前に弁護士にご相談ください。
詳しくは単車と四輪自動車の事故の過失割合の数値（％）の根拠をご覧ください。

単車は青信号、四輪自動車は赤信号ですので、基本の過失割合は「単車：四輪自動車＝0%：100%」となります。

ただし、上の各質問のような個別の事情によっては、過失割合は変化することがあります。
たとえば、単車は、信号だけを確認して、左右の確認をしなかった場合、過失割合が大きくなります。なぜなら、たとえ青信号であっても、左右の確認を怠ってはならないからです。

上で表示される数値（％）は、各種法律文献を参考にして検討されたものであり、おおよその目安です。示談するときは事前に弁護士にご相談ください。
詳しくは単車と四輪自動車の事故の過失割合の数値（％）の根拠をご覧ください。

単車の信号が赤、四輪自動車の信号が黄であり、単車の交差点進入がより危険な行為といえます。
そのため、基本の過失割合は「単車：四輪自動車＝70%：30%」となります。
ただし、上の各質問のような個別の事情によっては、過失割合は変化することがあります。

上で表示される数値（％）は、各種法律文献を参考にして検討されたものであり、おおよその目安です。示談するときは事前に弁護士にご相談ください。
詳しくは単車と四輪自動車の事故の過失割合の数値（％）の根拠をご覧ください。

単車の信号が赤、四輪自動車の信号が青ですので、基本の過失割合は「単車：四輪自動車＝100%：0%」となります。
ただし、上の各質問のような個別の事情によっては、過失割合は変化することがあります。

実際の裁判例としては、東京地方裁判所の平成21年5月12日判決があります。
事故現場は、A道路とBバイパスが交わる、信号機のある交差点でした。本件交差点は、A道路もBバイパスも、前後方向の見通しは良好でしたが、左右方向の見通しは不良でした。
6月下旬午後8時40分ころ、四輪自動車の運転者は、事故現場付近のコンビニエンスストアで買い物をした後、A道路を走行し、本件交差点を通過した先の自宅に向かっていました。そして、本件交差点の対面信号が青であったので、そのまま本件交差点を通過しようとしたところ、Bバイパスから赤信号で本件交差点に進入してきた自動二輪車と衝突しました。
判決では、自動二輪車：四輪自動車＝100%：0%と判断されています。

上で表示される数値（％）は、各種法律文献を参考にして検討されたものであり、おおよその目安です。示談するときは事前に弁護士にご相談ください。
詳しくは単車と四輪自動車の事故の過失割合の数値（％）の根拠をご覧ください。