2021.07.07 更新

信号機のない十字路に一時停止の規制がある道路から入った車とその右の規制がない道路から入った車の事故の過失割合

信号機のない十字路に一時停止の規制がある道路から入った車とその右の規制がない道路から入った車の事故

このページでは、信号機のない十字路交差点に、一時停止の規制がある道路から入った車と、その右の規制がない道路から入った車の事故の過失割合を調べることができます(上図の車の両方が単車(バイクまたは原付)であった場合も含みます)。

なお、一方の道路が優先道路(交差点内に車線が引かれた道路や優先道路標識のある道路)であった場合は、こちらのページではなく、優先道路のページをご覧ください。交通事故の過失割合のページで質問に回答していくと、たどりつくことができます。

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事例No807 一時停止規制車は直進、非規制車も直進の事故

信号機のない十字路で一時停止の規制がある道路から直進する車とその右の規制がない道路から直進する車の事故

信号機のない十字路で一時停止の規制がある道路から直進する車とその右の規制がない道路から直進する車の事故の過失割合の目安は、以下のとおりです。

過失割合

一時停止規制車 非規制車
80 20
80 20

以下の質問に回答していくと上記の過失割合の%が変化して、より詳しく調べることができます。

一時停止規制車は交差点に入る前に一時停止しましたか?
一時停止規制車は、酒酔い(まっすぐ歩けない等)、居眠り、無免許のいずれかでしたか?
非規制車は、酒酔い(まっすぐ歩けない等)、居眠り、無免許のいずれかでしたか?

過失割合の解説

車は、一時停止の標識のある所では、停止線(停止線がない場合は交差点の直前)で一時停止しなければならず、左右の道路から交差点に入ってくる車の進行を妨害してはなりません(道路交通法第43条)。
そのため、基本の過失割合は「一時停止規制車:非規制車=80%:20%」となります。

ただし、上の各質問のような個別の事情によっては、過失割合は変化することがあります。
たとえば、一時停止規制車は、交差点に入る前に一時停止した場合、過失割合が小さくなります。もっとも、一時停止後に急発進や高速度で交差点に入ったりすると、過失割合が小さくならない可能性もあります。
また、両車の速度を比較して半分以下や2倍以上の開きがある場合、高速度の車の過失割合が大きくなります。なぜなら、優先道路以外の信号機の無い交差点で十分な減速をしないと、事故が起きる可能性が高くなるからです。もっとも、それぞれの道路の制限速度に差がある場合、制限速度が高い道路の車は比較的高速度であっても、過失割合が大きくならない可能性があります。

実際の裁判例としては、東京地方裁判所の平成17年1月12日の判決があります。一方に一時停止規制がある十字路交差点にほぼ同速度で入った直進車同士の出合い頭事故でした。一時停止規制車は無免許運転だったため、一時停止規制車の過失割合が100%と判断されています。

上で表示される数値(%)は、各種法律文献を参考にして検討されたものであり、おおよその目安です。示談するときは事前に弁護士にご相談ください。
詳しくは四輪自動車同士または単車同士の事故の過失割合の数値(%)の根拠をご覧ください。

事例No808 一時停止規制車は直進、非規制車は右折の事故

信号機のない十字路で一時停止の規制がある道路から直進する車とその右の規制がない道路から右折する車の事故

信号機のない十字路で一時停止の規制がある道路から直進する車とその右の規制がない道路から右折する車の事故の過失割合の目安は、以下のとおりです。

過失割合

一時停止規制車 非規制車
60 40
60 40

以下の質問に回答していくと上記の過失割合の%が変化して、より詳しく調べることができます。

一時停止規制車は交差点に入る前に一時停止しましたか?
一時停止規制車は減速して交差点に入りましたか?
一時停止規制車は時速30km以上の速度違反がありましたか?
一時停止規制車は、酒酔い(まっすぐ歩けない等)、居眠り、無免許のいずれかでしたか?
非規制車は減速して交差点に入りましたか?
非規制車は右折禁止違反でしたか?
非規制車は事故の時点では右折を終えていましたか(ハンドルをまっすぐに戻していましたか)?
非規制車は、酒酔い(まっすぐ歩けない等)、居眠り、無免許のいずれかでしたか?

過失割合の解説

車は、一時停止の標識のある所では、停止線(停止線がない場合は交差点の直前)で一時停止しなければならず、左右の道路から交差点に入ってくる車の進行を妨害してはなりません(道路交通法第43条)。
他方、非規制車は、右折をする際には徐行しながら注意しなければなりません(同法第34条2項)。
そのため、基本の過失割合は「一時停止規制車:非規制車=60%:40%」となります。

ただし、上の各質問のような個別の事情によっては、過失割合は変化することがあります。
たとえば、一時停止規制車は、交差点に入る前に一時停止をしていた場合、過失割合が小さくなります。もっとも、一時停止をした後に急発進をしているような場合は、過失割合が小さくならない可能性があります。
また、一時停止規制車は、交差点に入る前に減速していなかった場合、過失割合が大きくなります。この場合の減速とは、交通の状況にもよりますが、制限速度の半分程度以下と考えられます。
他方、非規制車も、交差点で右折する前に減速していなかった場合、過失割合が大きくなります。もっとも、右折するタイミングが適していることを前提に、そのときの状況に応じて十分な減速がなされていれば、徐行(直ちに停止できる速度)ではなかったとしても、過失割合は大きくならないと考えられます。

上で表示される数値(%)は、各種法律文献を参考にして検討されたものであり、おおよその目安です。示談するときは事前に弁護士にご相談ください。
詳しくは四輪自動車同士または単車同士の事故の過失割合の数値(%)の根拠をご覧ください。

事例No809 一時停止規制車は右折、非規制車は直進の事故

信号機のない十字路で一時停止の規制がある道路から右折する車とその右の規制がない道路から直進する車の事故

信号機のない十字路で一時停止の規制がある道路から右折する車とその右の規制がない道路から直進する車の事故の過失割合の目安は、以下のとおりです。

過失割合

一時停止規制車 非規制車
85 15
85 15

以下の質問に回答していくと上記の過失割合の%が変化して、より詳しく調べることができます。

非規制車は減速して交差点に入りましたか?
非規制車は時速30km以上の速度違反がありましたか?
非規制車は、酒酔い(まっすぐ歩けない等)、居眠り、無免許のいずれかでしたか?
一時停止規制車は交差点に入る前に一時停止しましたか?
一時停止規制車は減速して交差点に入りましたか?
一時停止規制車は右折禁止違反でしたか?
一時停止規制車は交差点の中央付近まで行かずに手前で右折しましたか(ショートカット右折)?
早回り右折
一時停止規制車は、酒酔い(まっすぐ歩けない等)、居眠り、無免許のいずれかでしたか?

過失割合の解説

車は、一時停止の標識のある所では、停止線(停止線がない場合は交差点の直前)で一時停止しなければならず、左右の道路から交差点に入ってくる車の進行を妨害してはなりません(道路交通法第43条)。
さらに、一時停止規制車は、右折をする際には徐行しながら注意しなければなりません(同法第34条2項)。
そのため、基本の過失割合は「一時停止規制車:非規制車=85%:15%」となります。

ただし、上の各質問のような個別の事情によっては、過失割合は変化することがあります。
たとえば、非規制車は、交差点に入る前に減速していなかった場合、過失割合が大きくなります。この場合の減速とは、交通の状況にもよりますが、制限速度の半分程度以下と考えられます。
他方、一時停止規制車も、交差点で右折する前に減速していなかった場合、過失割合が大きくなります。右折するタイミングが適していることを前提に、そのときの状況に応じて十分な減速がなされていれば、徐行(直ちに停止できる速度)ではなかったとしても、過失割合は大きくならないと考えられます。
また、一時停止規制車が右折をし、その右の道路から非規制車が直進で交差点に入っている本事例では、一時停止規制車は、交差点の中央付近まで行かずに手前で右折(ショートカット右折)した場合、事故の危険が高まりますので、過失割合が大きくなります。

上で表示される数値(%)は、各種法律文献を参考にして検討されたものであり、おおよその目安です。示談するときは事前に弁護士にご相談ください。
詳しくは四輪自動車同士または単車同士の事故の過失割合の数値(%)の根拠をご覧ください。

事例No810 一時停止規制車は右折、非規制車も右折の事故

信号機のない十字路で一時停止の規制がある道路から右折する車とその右の規制がない道路から右折する車の事故

信号機のない十字路で一時停止の規制がある道路から右折する車とその右の規制がない道路から右折する車の事故の過失割合の目安は、以下のとおりです。

過失割合

一時停止規制車 非規制車
75 25
75 25

以下の質問に回答していくと上記の過失割合の%が変化して、より詳しく調べることができます。

非規制車は右折禁止違反でしたか?
非規制車は、減速なし、ウインカーなどの右折の合図なし、道路の中央に寄らずに右折(右折レーンのある道路の場合は右折レーン以外のレーンから右折。下図)のいずれかでしたか?
中央に寄らないで右折
非規制車は、酒酔い(まっすぐ歩けない等)、居眠り、無免許のいずれかでしたか?
一時停止規制車は交差点に入る前に一時停止しましたか?
一時停止規制車は右折禁止違反でしたか?
一時停止規制車は、減速なし、ウインカーなどの右折の合図なし、交差点の中央付近まで行かずに手前で右折(下図、ショートカット右折)のいずれかでしたか?
早回り右折
一時停止規制車は、酒酔い(まっすぐ歩けない等)、居眠り、無免許のいずれかでしたか?

過失割合の解説

車は、一時停止の標識のある所では、停止線(停止線がない場合は交差点の直前)で一時停止しなければならず、左右の道路から交差点に入ってくる車の進行を妨害してはなりません(道路交通法第43条)。
そのため、基本の過失割合は「一時停止規制車:非規制車=75%:25%」となります。

ただし、上の各質問のような個別の事情によっては、過失割合は変化することがあります。
たとえば、非規制車は、一時停止規制車の右から交差点に入ってくるので、道路の中央に寄らずに右折をすると、相手車に急に接近することになって事故の危険が高まりますので、過失割合は大きくなります。
また、一時停止規制車は、交差点の中央付近まで行かずに手前で右折(ショートカット右折)をすると、相手車に急に接近することになって事故の危険が高まりますので、過失割合は大きくなります。

上で表示される数値(%)は、各種法律文献を参考にして検討されたものであり、おおよその目安です。示談するときは事前に弁護士にご相談ください。
詳しくは四輪自動車同士または単車同士の事故の過失割合の数値(%)の根拠をご覧ください。

事例No811 一時停止規制車は左折、非規制車は直進の事故

信号機のない十字路で一時停止の規制がある道路から左折する車とその右の規制がない道路から直進する車の事故

信号機のない十字路で一時停止の規制がある道路から左折する車とその右の規制がない道路から直進する車の事故の過失割合の目安は、以下のとおりです。

過失割合

一時停止規制車 非規制車
80 20
80 20

以下の質問に回答していくと上記の過失割合の%が変化して、より詳しく調べることができます。

一時停止規制車は交差点に入る前に一時停止しましたか?
一時停止規制車は交差点に入る前に減速しましたか?
一時停止規制車は、酒酔い(まっすぐ歩けない等)、居眠り、無免許のいずれかでしたか?
非規制車は交差点に入る前に減速しましたか?
非規制車は、酒酔い(まっすぐ歩けない等)、居眠り、無免許のいずれかでしたか?

過失割合の解説

車は、一時停止の標識のある所では、停止線(停止線がない場合は交差点の直前)で一時停止しなければならず、左右の道路から交差点に入ってくる車の進行を妨害してはなりません(道路交通法第43条)。
また、左折をするときは、徐行しながら注意しなければなりません(同法第34条1項)。
そのため、基本の過失割合は「一時停止規制車:非規制車=80%:20%」となります。

ただし、上の各質問のような個別の事情によっては、過失割合は変化することがあります。
たとえば、一時停止規制車は、交差点に入る前に一時停止をした場合、過失割合は小さくなります。
また、一時停止規制車は、交差点に入る前に減速をしていなかった場合、過失割合は大きくなります。
他方、非規制車も、交差点に入る前に減速をしていなかった場合、過失割合は大きくなります。もっとも、左右の見とおしがきかない交差点のみ徐行義務があることから(道路交通法第42条1号)、見とおしのきく交差点では減速をしていなくても、過失割合は大きくならないとする見解もあります。

上で表示される数値(%)は、各種法律文献を参考にして検討されたものであり、おおよその目安です。示談するときは事前に弁護士にご相談ください。
詳しくは四輪自動車同士または単車同士の事故の過失割合の数値(%)の根拠をご覧ください。

道路交通法第42条1号
「車両等は、道路標識等により徐行すべきことが指定されている道路の部分を通行する場合及び次に掲げるその他の場合においては、徐行しなければならない。
一 左右の見とおしがきかない交差点に入ろうとし、又は交差点内で左右の見とおしがきかない部分を通行しようとするとき(当該交差点において交通整理が行なわれている場合及び優先道路を通行している場合を除く。)。」
このページの執筆者
弁護士 深田茂人(大分県弁護士会所属、登録番号33161)
大分市城崎町の深田法律事務所代表。
弁護士歴15年、交通事故の相談を800件以上担当してきました。交通事故被害者と保険会社の情報格差をなくしたいと思い、当サイトにて執筆しています。