2021.11.17 更新

脳損傷による手足の麻痺が残った場合に認定される後遺障害等級

交通事故で脳を損傷すると手足の麻痺の後遺症が残る場合があります。その場合に保険会社から認定される後遺障害等級について解説します。

後遺症の程度と等級

【両腕と両脚】
両腕および両脚以下は、両腕と両脚が麻痺した後遺症に認定される等級です。
1級(別表第一)
いずれの腕も物を持ち上げられず、いずれの脚も立つことができない
1級(別表第一)
いずれの腕も500g程度の物を持ち上げられず、いずれの脚も金具入りサポーターなどがないと歩行困難で、常に介護が必要
2級(別表第一)
いずれの腕も500g程度の物を持ち上げられず、いずれの脚も金具入りサポーターなどがないと歩行困難で、ときどき介護が必要
3級
いずれの腕も500g程度の物を持ち上げられず、いずれの脚も金具入りサポーターなどがないと歩行困難
5級
いずれの腕も文字を書くことが困難で、いずれの脚も金具入りサポーターなどが無いと階段を上ることができない
【片側の腕と脚】
片側の腕と脚以下は、片側の腕と脚が麻痺した後遺症に認定される等級です。
1級(別表第一)
左側または右側の腕で物を持ち上げられず、同じ側の脚で立つことができず、常に介護が必要
2級(別表第一)
左側または右側の腕で物を持ち上げられず、同じ側の脚で立つことができない
5級
左側または右側の腕で500g程度の物を持ち上げられず、同じ側の脚に金具入りサポーターなどがないと階段を上ることができない
7級
左側または右側の腕で文字を書くことが困難で、同じ側の脚の歩く速度が遅くて転びやすい
【片腕】
片腕以下は、片腕が麻痺した後遺症に認定される等級です。
5級
片腕で物を持ち上げられない
7級
片腕で500g程度の物を持ち上げられない
9級
片腕で文字を書くことが困難
12級
片腕に広範囲の感覚障害または軽い運動障害
【片脚】
片脚以下は、片脚が麻痺した後遺症に認定される等級です。
5級
片脚で立つことができない
7級
片脚に金具入りサポーターなどがないと階段を上ることができない
9級
片脚の歩く速度が遅くて転びやすい
12級
片脚に広範囲の感覚障害または軽い運動障害
等級非該当
上記等級ほどの重い症状は無い
非典型後遺症
上記等級にあてはまらない重い症状がある

等級が認定されるためには麻痺の原因が検査などで証明できなければなりません。

保険会社から等級が認定されるために必要なこと

等級が認定されるためには、手足の麻痺の原因となっている脳の損傷をMRIやCTなどの検査で証明する必要があります。また、手足の麻痺の程度を徒手筋力検査などによって証明する必要があります。

このページの執筆者
弁護士 深田茂人(大分県弁護士会所属、登録番号33161)
大分市城崎町の深田法律事務所代表。
弁護士歴15年、交通事故の相談を800件以上担当してきました。交通事故被害者と保険会社の情報格差をなくしたいと思い、当サイトにて執筆しています。

関連記事