2021.11.17 更新

腸の後遺障害の等級

腸の障害の後遺症が残った場合に保険会社から認定される後遺障害等級について解説します。

後遺症の程度と等級

以下のように、腸の障害の程度によって等級が認定されます。

5級
造設した人工肛門から内容物が漏出するために人工排泄口周辺が著しくただれ、便を収容する袋等の装着ができない
5級
皮膚に開いた穴から大腸又は小腸の内容物の大部分が出てくるためにその穴周辺が著しくただれ、便を収容する袋等の装着ができない
7級
人工肛門を造設した
7級
皮膚に開いた穴から大腸又は小腸の内容物の大部分が出てくる
7級
皮膚に開いた穴から大腸又は小腸の内容物が1日あたり概ね100mL以上出てきて、便を収容する袋等による維持管理が困難
7級
大便を自分の意思で全くコントロールできず排泄してしまう
9級
小腸を切除し、残存する空腸及び回腸の長さが100cm以下
9級
皮膚に開いた穴から、大腸又は小腸の内容物が1日あたり概ね100mL以上出てくる
9級
便を手で掻き出す必要がある便秘
9級
大便を自分の意思によらずに排泄してしまうため、おむつの装着が常に必要
11級
大腸のほとんどを切除
11級
小腸を切除し、残存する空腸及び回腸の長さが100cmを超え300cm未満となり、BMIが20以下(*BMI(ボディマス指数)は、人の肥満度を表す体格指数であり、体重(kg)÷(身長(m)の2乗)で算出されます)
11級
皮膚に開いた穴から、大腸又は小腸の内容物が少量ではあるが明らかに漏れ出ている
11級
腸が狭くなったために1ヶ月に1回程度の腹痛や腹部膨満感等の症状(*レントゲンで、大量のガスによる結腸膨起像が腸の相当な範囲に確認できることが必要です)
11級
常に便が硬く、排便回数が週2回以下の便秘(*排便反射を支配する神経の損傷がMRIやCTなどにより確認できることが必要です)
11級
大便を自分の意思によらずに排泄してしまうが、おむつの装着が常に必要というわけではない
等級非該当
上記等級ほどの重い症状は無い
非典型後遺症
上記等級にあてはまらない重い症状がある

等級が認定されるためには腸の障害の原因が検査などで証明できなければなりません。

後遺障害診断書に書いてもらう

医師に後遺障害診断書の②欄「胸腹部臓器・生殖器・泌尿器の障害」に記入してもらい、検査表を添付して、それらを自賠責保険会社または任意保険会社に提出して、後遺障害等級を認定してもらいます。

このページの執筆者
弁護士 深田茂人(大分県弁護士会所属、登録番号33161)
大分市城崎町の深田法律事務所代表。
弁護士歴15年、交通事故の相談を800件以上担当してきました。交通事故被害者と保険会社の情報格差をなくしたいと思い、当サイトにて執筆しています。

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